島村楽器ドラムブログ

島村楽器のドラムブログ。ドラムにまつわる様々な情報を発信していきます。

【徹底検証】「 穴あきシンバル 」ってどんな音? マイネル ( Meinl ) Generation X と Classics Custom シリーズを徹底検証 (Part5)

型破りなドラマー達の要望から生まれた、斬新でモダンな 穴あきシンバル!

f:id:shima_drum:20160927172237j:plain

こんにちは。熊本パルコ店ドラム担当、坂田です!

マイネルの「穴あきシンバル検証」第2弾!前回はクラッシュシンバルのご紹介しましたが、今回はチャイナシンバルや、特殊なシンバルを検証していきたいと思います。

今回のシンバルは穴あきでも特殊なものが多いです。少し変わったシンバルを探している方には必見です。

おさらい:穴の空いたシンバル

最近こんな形のシンバル、見かけるようになりましたよね?

f:id:shima_c_kumamoto:20160926230919j:plain

数年前まで「エフェクトシンバル」と言えば、チャイナシンバルやスプラッシュシンバルを思い浮かべたのではないでしょうか?ところが近年、サイズや形状が多様化したエフェクトシンバルが各メーカーから出てきました。

その中でも最近よく見かけるのがこちらの「穴あきシンバル」です。「よく見かけるけど、実際どんな音がするの?」という方も結構多いハズ。ということで、前回に続きこの「穴あきシンバル」に迫っていきます~!

普通のシンバルとの比較 

クラッシュシンバルと形が似ているこの穴あきシンバル、実際にどんな違いがあるのでしょか?見た目だけではわかりづらいと思いますので、実際に音を比べてみたいと思います。まずはこちら、ザ・スタンダードクラッシュといえばこちら、ジルジャンのミディアムクラッシュの音を聞いてみましょう。

A Zildjian Medium Crash 16

f:id:shima_c_kumamoto:20160325221559p:plain

次にチャイナシンバルも聴いてみましょう。

A Zildjian CHINA HIGH 18

f:id:shima_c_kumamoto:20160315175904p:plain

一言で表すとクラッシュシンバルは ”シャーン” で、チャイナシンバルは "パシャーン" 。それぞれ全然音が違う音がしますよね?「クラッシュだと普通変わり映えしないけど、チャイナだと存在感がありすぎる」、、穴あきシンバルはそんな要望に応え、この微妙な中間を攻めるオイシイ~シンバルなんです。

今回の基準

先ほど聴いた A Zildjian Medium Crash 16のピッチ、音量、サスティーン、レスポンスの「0」とします。

f:id:shima_c_kumamoto:20160325224049j:plain

穴あきシンバル特集では、「チャイナ感」という項目を増やしました。「チャイナ感」とは少しひずんだ、"シュワ~" とした感じの音のことを言います。最近では「トラッシーな音」とも言いますね。この「チャイナ感」が高いシンバルほどチャイナシンバルに近い、ということになります。

ブランド紹介:マイネル (Meinl)

f:id:shima_c_kumamoto:20160925114208j:plain

1951年、ドイツで Roland Meinl 氏によって設立されたシンバル及び打楽器総合メーカーです。社員が全員ドラマーという恐るべき集団。ドラマー目線でのシンバルや楽器のサウンドを創り上げています。豊富なシリーズ展開が特徴です。シンバルメーカーとしては最多となる6種類の合金を使用したラインナップがあり、多彩で幅広いサウンドのシンバルが揃っています。

それでは検証スタート!

Generation X シリーズ

f:id:shima_c_kumamoto:20161017142159j:plain

トーマス・ラング、ジョニー・ラブ、そしてベニー・グレブなど、今最も注目に値するトップドラマー達と共に創り上げた、コンテンポラリーでモダンなシリーズです。穴あきシンバルはもちろん、スタック(重ね)シンバルやジングル付きシンバルなど、革新的で個性的なシンバルが数多くラインナップされています。

①Generation X China Crash 17" GX-17CHC-B

f:id:shima_drum:20161018160746j:plain

メーカー希望小売価格:¥35,000(税抜)¥37,800(税込)
販売価格:¥29,800(税抜)¥32,184(税込)

 

まず初めに叩いてみるのは、 特に風変わりなシンバルの宝庫、Genaration Xシリーズからの1枚。「チャイナクラッシュ」という名前からして謎の多い不思議なシンバル。しかも17インチ。。穴はもちろん空いているのですが、チャイナのようなエッジ付近の「曲げ」も一応存在しています。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017190416j:plain

表面は細かく均等にレイジングが、エッジ部分にはPaisteのサウンドエッジのような波型の加工が施されています。そしてこのシンバル、触ってみると割と柔らかく奇妙な触り心地になっています。

この謎のシンバル、では叩いてみましょう!

 

f:id:shima_c_kumamoto:20161017160755j:plain

見た目は非常に個性的なんですが、実際に叩いてみると、まさにチャイナクラッシュという言葉がしっくりくるサウンドになっていました。叩いた瞬間のアタックは明るくとてもシャープで気持ちが良く、叩いた後の余韻は短いですが、若干ダークな感じでとても面白いです!どちらかと言われるとクラッシュ寄りの音ですが、初動だけチャイナっぽいニュアンスを持った不思議なシンバル。見た目に反して、非常に鳴りやすいので叩く力が弱い方でもしっかりと鳴らすことができそうです。

②Generation X Filter China 10" GX-10FCH

f:id:shima_drum:20161018161422j:plain

メーカー希望小売価格:¥10,000(税抜)¥10,800(税込)
販売価格:¥8,500(税抜)¥9,180(税込)

 

トーマス・ラングのシグネチャーシンバル。8~16インチと、スプラッシュからクラッシュまでのサイズにラインナップされている少し変わったシンバル。「フィルターチャイナ」というネーミングも中々ナイスです。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017200657j:plain

10mm もない小さな穴が12個空いていて、ボウ部分は殆どアールがついておらずフラットなシンバル。10インチにしてはかなり厚めでウエイトがあります。こちらもエッジ部分は波状になっています。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017160812j:plain

 非常に硬質で若干のベントダウンが起きる個性的なサウンドです。音量自体はそこまで出ていませんが、それに勝るヌケの良さがあります。音程感のあるサスティーンも特徴的です!シンバル単体で使用しても十分に面白いシンバルですが、このシリーズはとてもフラットな形状に作られていて、重ねシンバルの相手として非常に使い勝手が良いです!家に眠っているシンバルを引っ張り出して、このシンバルを重ねて使ってみても面白いかもしれません。

③Generation X Filter China 12" GX-12FCH

f:id:shima_drum:20161018161431j:plain

メーカー希望小売価格:¥12,000(税抜)¥12,960(税込)
販売価格:¥10,200(税抜)¥11,016(税込)

 

同じくフィルターチャイナの12インチ。ワンサイズ大きくなりましたが、穴の位置なども均等にサイズアップ。音を聴いてみましょう!

f:id:shima_c_kumamoto:20161017160823j:plain

 こちらも10インチと同じく非常に硬く鋭い強烈な音です!個体差もあるかもしれませんが、12インチの方がトラッシーで枯れたようなサスティーンですね。このサイズはしっかりと音量が稼げるので存在感もアップしています!トラッシュスプラッシュのような使い方も出来そうな音で案外使い勝手はよさそう。こちらも重ねシンバルとして使っても面白いと思います!

④Generation X Filter China 14" GX-14FCH

f:id:shima_drum:20161018161513j:plain

 

メーカー希望小売価格:¥14,500(税抜)¥15,660(税込)
販売価格:¥12,400(税抜)¥13,392(税込)

 

Generation Xシリーズ最後の一枚はこれ。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017204209j:plain

同じく14インチのフィルターチャイナ。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017201453j:plain

改めて並べてみました。左から14、12、10インチ。

14インチからはエッジ部分の幅が少し大きくなりました。穴の数は同じですが、よく見ると少しだけ大きくなっていますね。ここまで大きくなると穴がとても小さく見えてきます。違いを聞いてみてください。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017160901j:plain

ここから一気にチャイナっぽくなりましたね!?中国の料理対決に出てきそうなチャイナゴングという、小さなドラを連想させるサウンドです(笑)

ピッチもかなり落ち着いて印象が変わってきました。サイズが大きいのもありますが、少しクラッシュさせるのにパワーが必要です。音量も申し分ないので、普通にチャイナの変わりとしても使えそうです。14インチですので、ハイハットの片側をこれにしてみても面白いかも?

CLASSICS CUSTOM (クラシックス カスタム) シリーズ

f:id:shima_c_kumamoto:20161017145710p:plain

B10ブロンズ合金を使用したシートシンバルのシリーズ。ブリリアントフィニッシュによる魅力的でモダンなルックスと非常に優れた音質が特徴です。野心的なロックやヘヴィーメタルドラマー向きの、リッチで音楽的なサウンドを生み出せます。大音量で明るく、シートシンバルなのにモダンでリッチなサウンドという、コストパフォーマンスが本当に素晴らしいモデル。

⑤Classics Custom Trash China 18" CC18TRCH-B

f:id:shima_drum:20161018161123j:plain

メーカー希望小売価格:¥21,500(税抜)¥23,220(税込)
販売価格:¥18,300(税抜)¥19,764(税込)

 

最後にご紹介するのは、シリーズが変わってClassics Customの穴あきチャイナ。穴の位置やハンマリング形状を見るに、大きな花のようなイメージを連想させるのは私だけでしょうか?

f:id:shima_c_kumamoto:20161017210307j:plain

大きなハンマリングがシンバル全体に施されていて、高級感があります。中心とエッジ部分ではハンマリングが少し違います。真ん中には大きな穴が5個、エッジに小さな穴が8個空いています。一見普通のチャイナの気がしますが、聴いてみましょう。

f:id:shima_c_kumamoto:20161017160916j:plain

比較対象があまりに違いますので、比べるのはなかなか難しいですが、叩いて感じるのは、思ったほど見た目のようなチャイナっぽさは無いということです。前回で紹介したClassics Customのトラッシュクラッシュの様なサウンドですね。18インチというサイズでここまでサスティーンが短いのにも驚きです。

しかしこのシリーズはやはり音量が凄まじい! エフェクトシンバルとしてはかなりの活躍を期待できるのではと思います。

検証後記

前回に引き続きマイネルの穴あきシンバルの検証ということで、残りのシンバルを一気に紹介してみました。どのシンバルも個性があって面白いですよね!マイネルシンバルは、シリーズ毎のコンセプトが全くと言っていいほど違いますので、叩いていても驚きの連続で検証していて私自身も非常に楽しかったです。

f:id:shima_drum:20161018160212j:plain

今回メインで紹介させて頂いたGenaration Xシリーズには前衛的でユニークなシンバルがまゴロゴロとラインナップされていますので、機会があればまたやりたいな~と思います!

それでは次回まで!

この記事を書いた人 

熊本パルコ店 ドラム担当 坂田

f:id:shima_drum:20160120170021j:plain

吹奏楽、マーチング等のコンサートパーカッションからラテンパーカッション、ドラムセットのチューニングや奏法、ルーディメンツなど、打楽器に関する事はは全てお任せ下さい!ドラマーの皆様を全力でサポートします!

この記事を書いた人のお店

f:id:shima_drum:20160120170044j:plain

熊本パルコ店 店舗情報-島村楽器