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島村楽器ドラムブログ

島村楽器のドラムブログ。ドラムにまつわる様々な情報を発信していきます。

【徹底検証】 ハイブリッド ドラム を試してみよう!電子ドラム と アコースティックドラム をミックス。

徹底検証

アコースティックドラムと電子ドラムは別物、と思っていませんか?

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こんにちは!開発のイシイです。最近ドラマーの映像見てて、ドラムセットの中に電子ドラムがセットされていること、が増えてしましたね。

「曲の途中で "打ち込み風のドラム" が入り、その後にドカーンと生ドラムの音が入る」なんてパターンもたまに聴きますよね? 普段聴いている曲の中にも「明らかに生ドラムではない打楽器、または効果音」が頻繁に登場し、生ドラムの音と電子音(エレクトロニック・サウンド)の混ざり方がどんどん密接になってきました。

アコースティックドラムの音(以降、生ドラム音)と電子ドラム(または電子的な音全般)を混ぜてプレーすることを、「ハイブリッドドラム」と言います。

ハイブリッドになると何ができる?

こんな音を足してみたいと思いませんか?

  • タンバリン、ハンドクラップ、カウベルなどの小型パーカッション
  • "打ち込み風" の電子ドラムの音
  • 再現不可能な超重低音のバスドラサウンド
  • 持っていない様々なパーカッション (ティンバレス、コンガ、タブラ、ドラ)

でも、全てをスタジオやライブハウスに持っていくのは大変ですよね?

 

電子ドラムが自宅でドラムを楽しむための楽器、そして練習ツールとして普及し、プロじゃなくても手軽に電子音を取り入れるためのツールも増えてきました。今回は簡単に「生ドラム音と電子音をそれぞれ鳴らす」ところから試してみたいと思います。

「音を足す」という考え方

スタジオ練習にスプラッシュシンバルを持っていくことってありますよね?

今回のハイブリッドドラムも同じことです。こちらをご覧ください。

デモ動画の途中からの再生のため、前触れもなく本題に入ってしまいました。すいません。「いつものドラムセットに楽器がいくつか加わった」と考えてくださいね。

 

簡単にできる方法を用意してみました

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音源(左)とドラムパッド(バー・トリガーパッド)(右)

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ペダル

今回はドラマーの自然な動きに沿って、手と足でそれぞれ1つづつ、音を足せるようにしてみました。

これさえあれば大丈夫:必要最低限のギア紹介

音源:ローランド (Roland) TM-2

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現存する中で最もドラマーフレンドリー、かつお求めやすい価格のドラム音源かもしれません。内蔵音色数162。SD(SDHC) カードに対応しており、外部音色をアサインしたり、曲を鳴らしたりすることができます。ボタン操作は極めてシンプル、プレー中に操作することを想定した設計になっています。

ドラムパッド:ローランド (Roland) BT-1

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シンプルながらに作りがとてもしっかりしたドラム用パッド。打感もドラムに近く、チューニングキー一つで位置を調整可能なところもありがたいですね。(今回のバー型パッドは1チャンネルですが、Vパッドなどリム付きのパッドを使うことにより2つの音を出すことも可能です。)

キックペダル:ローランド (Roland) KT-10

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 現存する中でもっともドラムペダルに近いフィールを持ったトリガーペダルではないでしょうか。省スペースながらビーターを内蔵、ちゃんと "しなり" を感じながらプレーできるところが驚きです。

 

音源とパッドはハイハットスタンドからアタッチメントで固定しても大丈夫です。今回はセットの中で好みの場所に移動できるように専用スタンドのローランド (Roland) PDS-20を使用しました。

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音の出る流れ

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生ドラムの音と電子音の出方です。

ドラマーにとっての難関:ミキサー

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ドラマーにとって今まで遠い存在だったミキサー。これを機に少し仲良くなりましょう。(。。。深呼吸。。。)

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インプット(結線の確認:TM-2の Output からのケーブルをつなぎます)

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ファントム電源が必ず OFF になっていることを確認。(私はこれ、知りませんでした。。)

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電源(案外見つけにくいです)

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フェーダーのチャンネルボリューム(入力チャンネルごとの音量)を 0 まで上げる。

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チェンネル オン/オフ ボタン(機種によってはないものもあります)

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マスターフェーダー(スピーカーから出る全体の音量)

バンドで入る時はヴォーカル、他の楽器とのバランスがあるので、むやみに上げないようにしましょう。生ドラム、バンドの音量とのバランスを整えたらOKです!

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ゲイン(入力信号の音量バランス)で音量を合わせます。

パッドやペダルを叩く、または踏んだ時にピークランプがついたらそれ以上は上げられないので、気を付けてくださいね。

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イコラーザー(3~4つのツマミで音色を整えます)

設定値の目安です。

  • HIGH -- 7
  • MID -- 3
  • LOW -- 7

ここを調整するだけで、音のヌケが変わります。

叩いてみました

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率直な意見としては、「楽しい!」です。

パッド(BT-1)、ペダル(KT-10) の打感の良さもあり、生ドラム/シンバルからの流れで、自然に叩くことができました。音色を切り替える操作もすぐに慣れます。一気に出せる音が増えて夢中になって音色を試し続ける自分がいました!

少しだけわがままを言わしてもらいますと、音色を切り替える時に発生するちょっとしたタイムラグが気になります。ただ、これは自分のキットを設定し、気に入った音色順番に並べることによってある程度は解決できると思います。

Q&A

「アコースティックドラム、バンドで出しても音負けません?」

ここが最大のポイントと言えるでしょう。 通常スタジオに設置している、ミキサーであれば大丈夫です。ただし、音量はある程度大きめにする必要があります。(ゲイン、フェーダー両方) また、イコライザーでハイとローを上げるだけで音ヌケは変わってきますので、ここも忘れずに調整してくださいね。

「電子音だけスピーカーから出てきて、違和感ないですか?」

大丈夫です。音が出てくる方向が違ってもそれほど違和感は感じませんでした。個人練習の時はスタジオのスピーカーの向きを自分の方向に向けた方がよく聴こえるので、試してみてくださいね。

おすすめセッティング

その1:左・ハイハットの脇

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セカンドスネア、パーカッションなど左手でプレーすることが多い時に便利な位置です。バックビート、ゴーストノート、クラッシュシンバル以外は、暇を持て余している左手を少し動かしてあげるのにいいかもしれません。

その2:中央・スネアの前

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一番叩きやすく、かつ4点セットの場合空いているのでセットしやすい空間かもしれません。両手どちらでも叩ける場所であるため、例えば「HHの裏でタンバリンの音を入れる」ようなパターンがやりやすい位置ですよね。

その3:右側・フロアタム付近

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カウベルを叩く人にとっては一番しっくりくるポジションですよね。

その他にもクラッシュシンバルと同じ高さ、タムの真上、などブームスタンドを使えば、好みの場所にセットできますね。

 

プロがよくやっているのがこの方法、ドラムのリムに取り付けることもできます。

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今回はセッティングを好みに合わせて自由に動かせるように、スタンドにアタッチメントを使ってセットしました。

TM-2:おすすめの音色

簡単にドラムセットに取り入れられる、おすすめの音色を紹介します。

▼「付け足す」 のに最適な音:

  • 01 Claps! (ハンドクラップ)
  • 07 ClappinBeat (ハンドクラップ)
  • 02 Kick&Tmbrin (バスドラ&タンバリン)
  • 04 Side Snares (サイドスネア) 
  • 44 Cymbals (スプラッシュシンバル) 
  • 06 SeparateL/R (逆回転シンバル) 
  • 05 BT-1 XStick (リムショット
  • 42 Ballad (クローズドリムショット)

▼お勧めのキット:

  • 27 Dance 4ofF (打ち込みドラム)
  • 28 House (打ち込みドラム)
  • 30 TR-808 (打ち込みドラム)
  • 31 TR-909 (打ち込みドラム)
  • 32 DubStep (打ち込みドラム)
  • 47 Super Low (重低音バスドラ)
  • 49 Street Stomp (エフェクトドラム)

▼パーカッション:  

他にも色々とありますので、ぜひ試してみてください。

お店で試せます (期間限定)

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さて、今回のハイブリッドドラムですが、こちらのお店でお試せます。最低限スティックだけ持っていけば、アコースティックサウンドと電子音を合わせて鳴らすことができます。

個人練習や、バンド練習で是非試してみてくださいね。メンバーの驚きの顔が目に浮かびますね!

音源持参OK

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電子ドラム(V-DRUMS)を持っている方は音源持参、大歓迎です!接続方法について不明な点があれば、お店のスタジオ担当がお手伝いさせていただきます。 (音源によってはパッドとの最適化設定をする必要があります(簡単です))

 

こんなことができたら、面白いですよね。

ローランド V-DRUMS を使ったパフォーマンスで有名な、ジョニー・ラブさんでした。生ドラムの音と電子音が対等、お互いを盛り立てていく素晴らしい演奏でしたね!(音源はTM-2ではありません)

 

ハイブリッドドラム:次のステップ

ご存知の方も多いかもしれませんが、プロの現場では、

  1. 生ドラム音に電子音の音を重ねて同時に鳴らす (音の補強)
  2. 生ドラムを叩いているが、実際に聴こえてくるのは電子音

ことはかなり前からやっていました。「トリガー」というセンサーを使って生ドラムの振動を拾い、電子音をミックス、または100%電子音に切り替えてスピーカーから出します。

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次はトリガーを使ったハイブリッドも試してみたいと思います。

 

最後に

ドラマーにとって電子楽器を取り入れるのって、少し壁を感じますよね。ましてやドラマーがスタジオのミキサーをいじるなんて、メンバーに怒られそう、、、なんて思っている人も少なくないはず。私も決して得意な方ではないですが、あまりにも簡単だったのには逆に驚きました。

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すっかり広まった感がある電子ドラム。

今まで「アコースティックは外(スタジオやライブハウス)で演奏する時」、「電子ドラムは自宅練習や宅録用」と割り切っていた人がほとんどだと思います。しかし、実際の音楽制作の現場では生音と電子音の融合はどんどん進んでいます。みなさんも「電子ドラムを外に連れていく」ことにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 

最後に TM-2 が提案するハイブリッドドラム、4種類の機能について改めてご紹介し今回は終わりとさせていただきます。

 

それでは!