読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

島村楽器ドラムブログ

島村楽器のドラムブログ。ドラムにまつわる様々な情報を発信していきます。

【徹底検証】 ジルジャン (Zildjian) Sシリーズ をレビュー。ロックにぴったりのマイ・ファースト・シンバル。 (ライドシンバル・ハイハット編)

徹底検証 -- シンバル

新しいシンバル "S" シリーズ、もう試しましたか?

f:id:shima_c_kumamoto:20160609205807j:plain 

こんにちは、熊本店の坂田です!

驚きのコストパフォーマンソシンバル、「ジルジャン Sシリーズ」のご紹介もこれで最後となりました。シートシンバルの躍進はどこまで続くのでしょうか・・・最後は刻むシンバル、ライドシンバルとハイハットをレビューしていきたいと思います!

Sシリーズとは

f:id:shima_c_kumamoto:20160610143726j:plain

Sシリーズは、B12合金(銅88%+錫12%)という金属で作られているシートシンバルです。以前廃盤となった「zht」シリーズと同じ金属を使用しており、実質的な後継機種と言えます。

主な特徴はこちら。

  • リリアント仕上げ -- キラキラと光る美しい仕上げ。音のヌケが良く、全体的に明るい。
  • 両面のレイジング(音構) 加工 -- 音色を最適な状態に調整。厚すぎず、薄すぎない適度なウェイト感。
  • 広範囲にわたるハンマリングで調整 -- 高域〜低域までバランスの良いレスポンスとロングサスティーンが特徴。

実はこのSシリーズ、新たな技術の開発も含めて根本から取り組み、製品化までに何年もの月日を費やしています。薄めのラインナップが多く、より現代の流行に合わせて進化しています。あらゆるシチュエーションに応えるべく、36種類というかなり豊富なラインナップが用意されています。

表面仕上げ

ハンマリングやレイジングに関しては、以前のモデルとは随分変わっているように見えます。

f:id:shima_c_kumamoto:20160610143834j:plain

裏の仕上げ具合

機種によっても異なりますが、基本的にはご覧のとおりレイジングは裏側に深く間隔も大きめに掘ってあります。またハンマリングは zht と比べるとかなり多く、広範囲に及んでいます。zht シリーズとは比べ物にならないほど美しく神々しいブリリアント仕上げとなり、ルックスも申し分なしです。

【おさらい】ジルジャン (Zildjian) とは

f:id:shima_drum:20160623120251j:plain

シンバルの生みの親であり、約400年の歴史を持つ定番中の定番。1623年にトルコ、イスタンブールジルジャン社を創業。現在はアメリカのボストンに生産工場があるシンバルメーカー。現在に至るまでその金属の製法は一子相伝で、ジルジャン家のみしか受け継がれていません。キャストシンバルは全て同じ金属で、加工やウエイトの違いのみで音色の変化を変えるという、こだわりのあるシンバルです。

では、前置きが長くなりましたが、検証に入っていきます!

 

Sシリーズ 検証スタート!!

Sシリーズ刻み系シンバル、まずはライドシンバルからいきましょう。

①S ROCK RIDE 20『S20RR』

f:id:shima_c_kumamoto:20160814142539p:plain

ウエイトはミディアムヘビーですが、ずっしりとした重みを感じるシンバル。カップは丸みを帯びて、シンバル全体にまんべんなくハンマリングが施されています。

ハンマリングがしっかりと施されていますが、叩いてみるとかなり明るく感じます。見た目も相まって華やかさは抜群に良いですね!ピング音もしっかりと抜けてきて音量もしっかりあります。サスティーンも非常に長いですが、とても上品で音楽の邪魔にもなりませんのでガシガシ叩いてわんわん鳴らしてやりたいです!笑

ハードロック、ラウド系の激しい音楽によっては凝ったキャストシンバルよりこちらのほうがストレートに活躍出来るかもしれません・・・

Sシリーズのライドシンバルは、他にも20インチのミディアム、22インチのミディアム/ロック24インチのミディアムがあります。

③S ROCK HIHATS 14『S14RT / S14RB』

次はハイハットです。まずはロックで使えるロックハイハット

f:id:shima_c_kumamoto:20160814205006p:plain

シートシンバルのロックハットといえばスタジオなどで良く叩くシンバルですよね。なんとなく想像できます。しかし、このハイハット、ボトムがミディアムヘビーになり、ウエイトが1ランク落ちています。はたしてこのSシリーズはどのような音になるのでしょうか・・・

いつものキンキンした感じは無く、程よく硬さが取れ、とても使いやすいシンバルへ進化しました!ボトムを薄くすることによってハーフオープンにした時に絶妙な混ざり方をしてくれています。もちろんパワーも音量も十分ありますので、叩けば叩くほどプレイヤーに答えてくれる懐の深いハイハットです!音自体はとても明るく、まっすぐでクリア。

Sシリーズでは、ロックハットより少し薄めのメディアムハイハットトップ / ボトム)もあります。

④S MASTERSOUND HIHATS 14『S14MT / S14MB』

次にジルジャンの変わり種シンバル、マスターサウンド・ハイハットを紹介します。

f:id:shima_c_kumamoto:20160814173332p:plain

f:id:shima_c_kumamoto:20160814211348j:plain

このハイハットの最大の特徴は、ボトムのエッジ部分に波状のハンマリングを施してある所です。Aジルジャン/Aカスタムや旧ZHTシリーズにも同様のモデルがあります。どのように違ってくるのか聞いてみましょう!

通常のハイハットに比べると、チック音がとても明るく爽やかですね!波状のボトムのおかげでフットスプラッシュの時にも、たまに起こる「ボフッ」となる空気音に悩まされる事もありません。とにかくこのハイハットで刻むと音にムラが無くなり安定したビートを刻むことが出来るので個人的にかなりオススメです。ただ、すこしだけルーズな音になる為、よりタイトな音を求める方は、通常のハイハットと使い分けると良いと思います。ジャンルを問わず幅広く使える万能ハイハットです!

さらに小回りの利くハイハットが、という方には13インチのマスターサウンド・ハイハットトップ / ボトム)もあります。

②S MINI HIHATS 10『S10HT / S10HB』

最後、ちょっと気になる小型のミニ・ハイハットを紹介します。

f:id:shima_c_kumamoto:20160814173220p:plain

マルコ・ミネマンの協力の下に設計された10インチのミニハット。10インチという小型サイズはジルジャンシリーズの中でもこれだけです。

画像ではわかりにくいですが、カップの穴の近くはフラットにしてある独特な形状になっています。スプラッシュよりはしっかりと厚みがあります。

聴いてのとおり、とてもピッチが高く透き通ったウィスパーサウンドとでもいいましょうか、とにかく普段聞き慣れない新しいハイハットです。流石に音量こそ小さいですが、とても分離の良い音で、刻んでいてものすごい存在感があります。しっかりクローズすれば非常にタイトになりますし、踏み具合でピッチ・ベンドが容易に起こります。あなたのドラムのプレイの幅を広げる飛び道具としてどうでしょう!?閉じた状態でセカンドハイハットとして置いておくのも面白いですね。

ドラムセットで叩いてみました

f:id:shima_c_kumamoto:20160610143607j:plain

各シリーズでまとめてドラムセットで演奏してみました。少しだけシンバルの音量を大きめにしてありますので、バランスが悪いと感じるかも知れませんが、聴いてみてください。

「マスターサウンドハイハット+シンクラッシュ」のセット

  • ハイハット:S シリーズ MASTERSOUND HIHATS 14
  • クラッシュ:S シリーズ THIN CRASH 16
  • クラッシュ:S シリーズ THIN CRASH 17
  • クラッシュ:S シリーズ THIN CRASH 18
  • クラッシュ:S シリーズ THIN CRASH 20
  • ライド:なし
  • エフェクト:S シリーズ SPLASH 8

やはり、マスターサウンドハイハットは、とにかくドラムセットに馴染みやすく、他のシンバルと混ざりやすくて使いやすいです!今回はシリーズが統一されていますが、シンバルとの相性なども選ばずに違和感なくうまく組み込めます。そもそもマイク乗りが良く拾音してもバッチリ取れるのでレコーディングなどでも活躍できます!

「ロックハイハット+ロックライド+ロッククラッシュ」のセット

  • ハイハット:S シリーズ ROCK HIHATS 14
  • クラッシュ:S シリーズ ROCK CRASH 18
  • クラッシュ:S シリーズ ROCK CRASH 20
  • ライド:S シリーズ ROCK RIDE 20
  • エフェクト:S シリーズ TRASH SPLASH 8
  • エフェクト:S シリーズ CHINA 18

こちらはロック用のキットです。こちらの方がハイハットはチック音が固くリズムが締まって聞こえますね。オープンした時もキレがあって気持ちがいいです。ライドはあまり叩いてませんが、カップの抜けが良く、このロッククラッシュに負けない音量と存在感があります。サスティーンが長いですがリズムを刻んでいても音がなっているのはわかりますがあまり気になりません。

Sシリーズ 検証後記

これでSシリーズの検証は最後となりましたが、いかがでしたでしょうか?さまざまな種類のシンバルを紹介してきましたが、気に入ったシンバルを見つけることは出来ましたか?

f:id:shima_drum:20160621163626j:plain

とにかくこのSシリーズはラインナップが多く、まだまだ紹介しきれていないシンバルが沢山あります。もっと自分も聴きたかったですし、紹介したかったです・・・

ただ、これだけのラインナップが多いというのは、ジルジャン社がこのシンバルに自信があるという事の裏返しだと思います。実際いままで紹介してきたSシリーズは、用途等に違いはあれど、どれも絶対に使えるシンバルばかりでした。まだまだ新商品と言えるSシリーズ、これからどんどん目にすることが増えてくると思います。その時にこのシンバルの凄さがわかると思います。まさにシートシンバルの革命!みなさまも是非一度手にとって実感してみてください!

今回の使用機材

今回のサウンドは以下の機材で録音しました。

使用マイク SHURE SM-58LCE×2本
使用スティック リーガルチップ R208-JP(ジェフ・ポーカロモデル) 

f:id:shima_c_kumamoto:20151218153019j:plain

マイクもスタジオなどでは超定番のSHURE SM-58で録ります。

f:id:shima_c_kumamoto:20151214190923j:plain f:id:shima_c_kumamoto:20151214190902j:plain

 

この記事を書いた人 

熊本パルコ店 ドラム担当 坂田

f:id:shima_drum:20160120170021j:plain

吹奏楽、マーチング等のコンサートパーカッションからラテンパーカッション、ドラムセットのチューニングや奏法、ルーディメンツなど、打楽器に関する事はは全てお任せ下さい!ドラマーの皆様を全力でサポートします!

この記事を書いた人のお店

f:id:shima_drum:20160120170044j:plain

熊本パルコ店 店舗情報-島村楽器