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島村楽器ドラムブログ

島村楽器のドラムブログ。ドラムにまつわる様々な情報を発信していきます。

【徹底検証】「 穴あきシンバル 」ってどんな音?Zildjian EFXシリーズ

徹底検証 -- シンバル

こんにちは、熊本パルコ店ドラム担当、坂田です!

みなさん、自分のシンバルは持っていますか?既にお気に入りのシンバルがあっても、今プレイしている曲やジャンルに合ったシンバルが欲しくなったりしますよね!?

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今回のシンバル検証、「最近よく見かけるけど、実は聴いたことない」、そんなシリーズを紹介したいと思います。あなたにぴったりのシンバルを探すための参考になれば、と思います。

穴の空いたシンバル

突然ですが、こんなシンバル見かけたことありせん?

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数年前まで「エフェクトシンバル」と言えば、チャイナシンバルやスプラッシュシンバルを思い浮かべたのではないでしょうか?ところが近年、サイズや形状が多様化したエフェクトシンバルが各メーカーから出てきました。

その中でも最近よく見かけるのがこちらの「穴あきシンバル」です。「よく見かけるけど、実際どんな音がするの?」という方も結構多いハズ。ということで、今回はこの「穴あきシンバル」に迫っていきます~!

まずは普通のシンバルとの比較 

クラッシュシンバルと形が似ているこの穴あきシンバル、実際にどんな違いがあるのでしょか?見た目だけではわかりづらいと思いますので、実際に音を比べてみたいと思います。まずは、一般的なクラッシュシンバルの音を聞いてみましょう。

A Zildjian Medium Crash 16

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次にチャイナシンバルも聴いてみましょう。

A Zildjian CHINA HIGH 18

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一言で表すとクラッシュシンバルは ”シャーン” で、チャイナシンバルは "パシャーン" 。

それぞれ全然音が違う音がしますよね?「クラッシュだと普通変わり映えしないけど、チャイナだと存在感がありすぎる」、、穴あきシンバルはそんな要望に応え、この微妙な中間を攻めるオイシイ~シンバルなんです。

今回の基準

先ほど聴いた A Zildjian Medium Crash 16のピッチ、音量、サスティーン、レスポンスの「0」とします。

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今回は穴あきシンバルということで、「チャイナ感」という項目を増やしました。「チャイナ感」とは少しひずんだ、シャワシャワした感じのことを言います。最近では「トラッシーな音」とも言いますね。この「チャイナ感」が高いシンバルほどチャイナシンバルに近い、ということになります。

ブランド紹介:Zildjian(ジルジャン)

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シンバルの生みの親であり、約400年の歴史を持つ定番中の定番。1623年にトルコ、イスタンブールジルジャン社を創業。現在はアメリカのボストンに生産工場があるシンバルメーカー。現在に至るまでその金属の製法は一子相伝で、ジルジャン家のみしか受け継がれていません。キャストシンバルは全て同じ金属で、加工やウエイトの違いのみで音色の変化を変えるという、こだわりのあるシンバルです。

ここまで長くなりましたが、ジルジャンの穴あきシンバル、その名も「EFXシリーズ」の検証に入っていきたいと思います!!

①『A Custom EFX 16』

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リリアント加工が非常に美しく見るからに華やかな見た目のシンバル。ウェイトがPaper Thinと非常に軽く通常ならピッチは低くなりそうなイメージです。

それでは聞いてみましょう!

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ウェイトが軽いシンバルですが、高音がとてもキラキラしていてピッチも高く、とても華やかな音です!穴が空いているとピッチが高くなるのでしょうか?減衰も早くとてもトラッシーで気持ちの良い音です。薄いシンバルですので、細いスティックなどで叩いてもしっかりとクラッシュ出来るので、パワーが無い方にもおすすめできる1枚です!

クラッシュシンバルのようなニュアンスもあるのですが、スパイラルシンバルのようなジャラジャラとしたうねりのある音も出ています。

②『A Custom EFX 18』

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こちらは18インチ。16インチと比べるとカップのサイズがとても大きくなりました。こちらもウェイトはPaper Thin。レイジングやハンマリングも殆ど変わりません。

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16インチと比べ、どちらかと言うとクラッシュ寄りのサウンドでした。ピッチは相変わらずやや高めです。トラッシーなんですが、充分な音量とボリューム感が増していますので、ここぞの1発にも使えるシンバルとなりました!サスティーンも長めになりクラッシュシンバルとも良く混ざりそうです。

③『K Zildjian EFX 16』

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ここからはKジルジャンになります。 KジルジャンのEFXシリーズはウェイトがThinになり、少しだけ重量感が増しています。

カップも通常のシンバルとほぼ同じサイズになっていますね。

リリアント加工もされておらず、ハンマリングは写真で見るよりもしっかりと入れてある印象。穴のサイズは同じですが、音はどうでしょうか。

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シンバルが厚くなったせいなのか、物凄く残響がチャイナのようなニュアンスですね!

Aカスタムと比べてややダークで、しっかりと低音も出ていますので音に暖かさがあって良いですね!華やかさでは負けますがKならではの深さとコクのある心地良いサウンドです。倍音豊かでキラキラ感もしっかり有ります!

 

④『K Zildjian EFX 18』

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今回最後の4枚目!Kジルジャンの18インチ!

見た目は16インチとあまり変わらず。サイズアップしたことによってどのように変わるのでしょうか。

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クラッシュだけどチャイナのニュアンスがしっかりとあり、叩いた瞬間はどちらなのかうまく表現できない音ですね!笑

叩いた瞬間の爆発力が少し抑えられたチャイナ、サスティーンはクラッシュっぽいニュアンスを持った面白いシンバルです。ピッチも落ち着いていますし、非常にゴージャスな音が癖になります。

ホワイトノイズのような、ザラッと感じがたまりません。

以外にどんなジャンルにも合うのではないでしょうか。

検証後記

みなさん、今回の穴あきシンバルはどうでしたか?どのシンバルも個性的な音で、聞いているだけで色々な使い方やフレーズが湧いてくるシンバルばかりでしたね!

実は私も穴あきシンバルを持っていますが、これが中々面白く、どんなに叩き込んでも邪魔にならず、他のシンバルともなじみがいいとても頼もしい存在になっています。「無くても困らないけど、あると演奏中にわくわくする」、、そんなシンバルです。

店頭で試奏する時は、お持ちのシンバルを持参し、合わせて叩いてみてどのように馴染むのか、というのを確認してみて下さいね。キラキラしたシンバルももちろん良いのですが、少しだけノイジーで、耳につく感じの小気味良いサウンドにハマれば、この「穴あきシンバル」の魅力に引き込まれる事必至です!

重ねシンバルにも案外使えたりしますので、購入してからもおいしいシンバルです。既に持っている人も是非いろいろ試してみて下さいね!

それでは次回をお楽しみに!

 

この記事を書いた人 

熊本パルコ店 ドラム担当 坂田

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